学び
総合政策学部オンライン授業紹介(中條 美和 准教授)
中條 美和 准教授
新型コロナウイルス感染拡大で困難な状況が続いておりますが、本学では、「逆境を、創造を灯す光に」(Tsuda Vison 2030)変えていけるよう様々な取り組みが行われています。総合政策学部でも教員が試行錯誤しながら、学生の皆さんに提供するオンライン授業・ハイブリッド授業をより豊かなものにするために、さまざまな創意工夫がなされています。その取り組みを、教員リレー方式でご紹介します。
オンライン授業で工夫したこと
Q
総合政策学部の少人数セミナーでは、フィールドワークなども行い、具体的かつ実践的に学ぶことが特色となっています。今年度は新型コロナウイルス感染拡大でそのような活動も困難な状況ではありましたが、どのように対応されましたか?
A
2年セミナーでは東京都議会議員のデータ収集と分析をしています。対面でセミナーを行えず、オンラインでのセミナーとなったときに考えたのが、議員の活動もオンラインベースになるはず、でした。そこで、2020年4月から5月にかけての自粛期間中に、都議会議員全員のオンライン活動を収集してデータ化し、その中でも特にツイッターとブログについてテキストマイニングを行い、議員属性ごとにワードクラウドを作成しました。指導もオンラインでしたが、学生たちはクリックのみによる簡易分析ツールを選択せずに、Macのターミナルから分析ツールを統計ソフトに導入して分析にかけるという作業を難なくこなしました。学生たちの力量や柔軟性には心底ほれぼれします。
Q
講義科目(オンライン授業)での工夫は何かありますか?
A
私はもともと対面授業でもスライド多用・質問はチャット・課題のやりとりはオンライン・試験はtake-home、というスタイルだったため、オンライン授業になっても授業スタイルにあまり変化がありませんでした。学生の質問をシェアして解説、時おり動画や事例を挟んでスライド切り替え、などは対面の時から行っており、そのままオンラインでも実施しています。
1点、対応を迫られたのは聴導犬の次郎さんでした。授業開始時間や終了時間を教えてくれる次郎さんの存在もみんなとシェアできたらと思い、2つあるZoomアカウントの1つを次郎さんに割り当てています。このZoom次郎カメラ、人気のあまり、次郎さんカメラのみピン留めしたために板書を見逃し授業録画を見直すはめになったという学生もいました。
Q
最後に受験生や在学生にメッセージをお願いいたします。
A
逆境は大いに利用してしなやかに生きてください。