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報告

総合政策学部生による就職活動座談会の開催報告

2023.12.20

総合政策学部の4年生が就職活動の疑問や不安にお答えする座談会を開催しました

総合政策学部の4年生が、これから就職活動を控えている下級生に向けた「就活座談会」を開催しました。
本座談会を企画・主催した総合政策学部 総合政策学科4年の原口なつみさんにお話を伺いましたので、ぜひご覧ください。

・座談会を開催しようと思ったきっかけ、経緯

きっかけは2つあります。

1つ目は、卒業までの半年でどんなことをやりたいかを考えた時に「後輩へ価値提供したい」と漠然と思ったことです。
津田塾大学における私の強みは、「様々なことにチャレンジしてきたからこそ、そのノウハウや情報を持っていること」だと考えています。
やりたいことと自分の強みを掛け合わせた時に、「就活座談会」と「4年生による10分講座*」という企画を思いつきました。

2つ目は、大きな話にはなってしまいますが、私の人生の目標と就活座談会という企画アイデアの親和性が高かったためです。
「自信のないすべての人に対して、成功体験を通して自信をつけること」これが私の人生の目標です。
私、そして企画に協力してくれた友人が提供する知識やアドバイスが、少しでも参加者の背中を押せたら、そんな想いがあったため、座談会開催を決意しました。

実は、昨年度も4年生の先輩方が似たような企画をしてくださっていたので、0から生まれた企画ではありません。
ただ、昨年度参加させていただいた身として、「こうした方が質問しやすい」だったり、「ここが気になる」といった改善案は色々と持っていたので、先輩方のものを参考にしつつ、ブラッシュアップして企画を作り上げていきました。

*「4年生による10分講座」とは
私がティーチング・アシスタントを務めていた、総合政策学科第3ターム開講科目「アルゴリズム」の授業開始直前の10分休みに行っていた企画です。
トークテーマとして「アルゴリズムの課題のコツ」「忙しい毎日の過ごし方」「就活について〜スケジュール編〜」「就活について〜インターン編〜」「就活について〜ガクチカ編〜」「ゼミ選択について」をお話ししました。

・座談会の内容

①自己紹介、②就活の軸、③事前質問3選、④質疑応答、の4部構成で座談会を行いました。

「②就活の軸」を入れた理由は、紛れもない私自身が就活の軸を決めるのに苦労した経験があるからです。
就活を終えた今だからこそ言えることは、「アウトプットできないのならインプット量を増やすべき」ということ。
自分の中に「それを表すボキャブラリー」がないから言語化できずに「思いつかない」「就活の軸なんかない」と思ってしまいます。
だからこそ、まずは先輩の軸を聞いて、自分の価値観に合っているな、と思うものを自分の中に貯めておく。
そして人から得た言葉/表現を使っているうちに、だんだんと自分の価値観に合う他の言い回しが思いつく、と考えています。

「③事前質問3選」は、参加申込の際に申請フォームに入力していただいた質問に回答する、というものです。
例えば、「就活に資格は必要ですか?」という質問や、「それって弊社じゃなくてもいいのでは?と言われないためにはどうしたらいいか」という質問を実際にいただいていました。

事前質問3選の例

・座談会に協力してくれた4年生について

共同主催者は、同じく総合政策学部4年の小寺咲綾さんです。
彼女には、企画のアイデア出しや事務作業を手伝ってもらいました。就活座談会のポスターやスライドは、彼女が作成してくれたものです。

ゲストに関しては、総合政策学部の4年生に私が個別で声をかけて参加を募りました。

宣伝という観点からはたくさんの教職員の皆様が協力してくださいました。
小寺さんが学外学修センターでアルバイトをしており、そこでこのイベントについて話したところ、学外学修センターの職員の方が興味を持ってくださり、メーリングリストにて宣伝してくださりました。また、私はデータ・サイエンス系科目のティーチング・アシスタントをしているので、そこでイベントの宣伝もさせていただきました。

小寺さんが作成したポスター

・座談会の参加者

合計で54人からの申し込みがありました。

総合政策学部の学生が大多数でしたが、学外学修センターとキャリア・センターから宣伝していただいたこともあり、学芸学部の学生(英語英文学科や国際関係学科)からの申し込みもありました。
また、掲示板にポスターを貼っていたため、それを見た文学研究科の大学院生の方から「総合政策学部の学生が教育についてどんなことを考えているか知りたいので参加したい」との問い合わせもいただきました。

学年は2年生が6割、3年生が3割、1年生が1割ほどでした。

・参加された方の反応はいかがでしたか?

参加してくれた2年生に感想を聞いてみました!

話を聞いてみて、この業界意外と自分に向いてるな、就活ってこうやって始めていけばいいのか、と知ることができました。就活に対するイメージがわかず、漠然とした不安がありましたが、些細な質問にもわかりやすく答えてくださり、聞いてよかった!と思いました。

気がついたらもうすぐ3年生という時期で、就活についてよく分からず不安を抱いていたので、就活座談会に参加しました。
座談会では、先輩方が具体的にどの時期から就活を始めたのか、どのような考え方で就職先を決めたのか、といったお話を聞くことができました。
また、面接のコツも知ることができ、とても良い機会となりました。まずは自己分析から始めて、夏のインターンに向けて準備を進めたいと思います。

・座談会を開催しての感想

改めて、企画に賛同し、協力してくださった方々のありがたさ、凄さを感じました。
実は、就活座談会を企画して宣伝を開始した頃は申込者数が少なく、集客の難しさを痛感していました。
結果的に54人から申し込みいただけたのは、座談会に協力してくれた4年生や大学事務の皆様の協力があってこそです。ありがとうございました。

・津田塾大学での学びやサポートで、就職活動において役立ったこと

大学の学びは、就活のインターンでのグループワークで役立ったと思っています。
総合政策学部の学びの特徴として、①幅広い分野を学べること、②ディスカッションが多いこと、の2点が挙げられると考えています。
専門的ではないけれど、幅広く知識を持っていたおかげでどんな議題でも議論についていけたり、様々な角度から意見をいうことができたりと良いことばかりでした。また、ディスカッションに慣れていたので、例えば「意見を言いたいのに言い出せない」などはなかったです。

サポート面に関しては、キャリア・センターにお世話になりました。大学3年生の夏頃から利用させていただいていましたが、以前話したことを覚えていてくださったり、不安になっているところを励ましていただいたりと、就活の「技術の面」然り、「メンタル面」でも支えていただきました。
実は先日、内定先の配属面談の相談もさせていただきました笑。
就活が終わったあとでも、自分の「キャリアに対する悩み」の相談に乗ってくださる存在がいることは心強いです。

・後輩へのメッセージ

1、2年生に対しては、「自分のやりたいことを精一杯やることが、結局就活に役立つから、やりたいことを思う存分やってください」とお伝えしたいです(学生生活課のキャリア担当の方からの受け売りですが笑)。

就職活動をしている3年生に対しては、「ここまで総合政策学部で生きてこれたんだから、就活も自信持って!」とお伝えしたいです。
総合政策の学生はみんな忙しいですから、色んな意味でここまでやってこれたなら大丈夫だと思っています。

・その他、お伝えしたいことがあればお願いします!

せっかくなので、座談会に協力してくれた総合政策学部の4年生にも感想を聞いてみました!

<阿部くららさん>
今回の就活座談会を通して、改めて自分の就職活動を振り返ることができました。また、来年度からの社会人生活に向けて、私自身もより一層身が引き締まる思いになりました。今回の座談会に参加してくださった皆様に私が1年弱の就活期間で得た学びを少しでも還元できていれば幸いです。

<猪野陽菜さん>
イベント内でも様々な質問が来て、就活前に抱いていた漠然とした不安を思い出しました。私自身、就活の時にたくさんの先輩に心身共にサポートしてもらったため、今回就活を考える学生の力に少しでもなれていたら嬉しいです!

<伊藤由美子さん>
少人数なのでいろいろなお話ができて楽しかったです。公務員に興味を持っている後輩の力に少しでもなれたら嬉しいです!

<小寺咲綾さん>
同じ業界を志望している(イベントに登壇した)友人でも、就活へのアプローチの方法や考え方が異なり、就活中には聞けなかった話を聞くことができました。
イベント当日は参加してくださった方が予想以上にたくさん質問をしてくれ、とても嬉しく思いました。これから就活をするみなさんのお力になれていたら嬉しいです!

<前田実穂奈さん>
私の就職活動が少しでも役に立てたなら幸いです。自分自身の就活を振り返りながら、いろいろ思うことだったりとか、もっと早く知っておきたかったなってことを話すように意識しました。楽なことばかりではないとは思いますが、下級生には体調を崩さずに頑張って欲しいです。

<竹内美晴さん>
公務員試験の勉強の仕方が全然違っている友人の話が聞けて楽しかったです。私は周りに公務員試験を受ける人があまりいなかったので、参加者の情報収集の助けになれば嬉しいです。


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