総合政策学科学科発信メディア

「Wi-Fiを用いた地域群流データ基盤整備と オリパラ開催中の千駄ヶ谷への来訪者と動態分析 ~地域と大学の連携による商店街DX(デジトラ)~」について

2021.09.07

東京2020オリンピック・パラリンピック(以下、「オリパラ」という)の競技会場がある東京都渋谷区千駄ヶ谷の千駄ヶ谷大通り商店街と津田塾大学「梅五輪プロジェクト」は連携・協力し、オリパラ期間中に、会場周辺を訪れる来訪者数の計量化と滞在・回遊動態の見える化を実現しました。千駄ヶ谷大通り商店街にWi-Fiセンサーを設置して、競技会場周辺エリアに集まるスマートフォンなどのモバイル機器を計測し、群流データ分析を行うことにより、来訪者数と滞在・回遊動態のリアルタイム見える化を実現しました。

この結果、7月23日の無観客の東京五輪開会式には、ブルーインパルスや花火などオリパラの雰囲気を会場近くで味わい、撮影をする人々の動態が数値化できました。また、来訪者がどこから来て、どこに向かうかという群流動態も見える化できました。

商店街と地元の大学生が連携・協力することにより、科学的根拠データに基づいた、地域の経済活性化の企画立案・実行が可能となりました。今後は、ウィズコロナ時代のGo Toトラベル、Go To商店街、Go Toイートなど、データを活用した地域経済活性化施策立案を行います。こうすることで、地域社会と大学の連携による商店街DXに貢献します。また、集積された公共性の高い人間社会データは、大学におけるデータサイエンス教育やデータ関連人材育成・データ政策学教材として高等教育研究に役立てます。

関連する記事