キャンパス風景
津田塾大学・住田町連携活動報告会
2月14日、「津田塾大学・住田町連携活動報告会」が岩手県住田町役場で開催されました。住田町は岩手県気仙地区にある町で、2018年2月に津田塾大学と包括連携協定を締結しています。この包括連携協定の一環として、住田町訪問グループ 情報発信班では、2019年夏に現地での聞き取り調査や高校生とのワークショップなどを行いました。その後、住田高校生と津田塾大学の学生チームによる「帰りたくなる町、住田」をテーマにInstagramでの情報発信プロジェクトを立ち上げ、高校生目線での写真や文章を津田塾生が投稿・分析するという形で、プロジェクトを進めてきました。今回の報告会では、プロジェクトの結果だけではなく、並行して行った先行研究調査の考察についても報告しました。また、情報発信班以外にも「持続可能な医療介護体制」「外国人との共生」をテーマとした報告も行われました。
報告会には、20人近くの地域住民の方々にご来場いただき、報告と意見交換を行いました。情報発信班の報告の後には、Instagramでの情報発信プロジェクトに参加した高校生と大学生の意見交換会を行いました。プロジェクトを進めていく中で、ウェブ会議などで画面上での対話は行っていましたが、実際に対面で意見を交わしたことで、より関係が深まったのではないかと思っています。住田高校生からの実際にプロジェクトを進めていく中での気付きや、住田高校の先生、地域住民の方との意見交換の中で「共生」「間口を広げる」など、今後のプロジェクトの進め方のヒントになるものがありました。4月には新年度となり、また新たな環境となりますが、このプロジェクトは今後もぜひ続けていきたいと思っています。
夏の住田町訪問をきっかけに始まった情報発信プロジェクトですが、訪問前は観光を軸とした情報発信を考えていました。前半に書いた内容とも重複しますが、実際に住田町を訪問して住民の方との対話や聞き取り調査を経て、このプロジェクトの方針が決まりました。「帰りたくなる町」というテーマについて、住むことを前提とした「帰りたい」とは異なりますが、私にとって住田町は、また何度だって訪れたい(≒帰りたい)町です。私と住田町を引き合わせてくださった森川教授、素敵なプロジェクトメンバー、このプロジェクトを応援してくださった皆様、温かく迎えてくださった住田町の皆様、本当にありがとうございました。この記事を読んでくださっているあなたが、このプロジェクトを応援してくださったらとても嬉しく思います。
津田塾大学 住田町訪問グループ情報発信班 野村凛(総合政策学部2年)